ご挨拶

Toshio Hosokawa

今年も武生国際音楽祭が開催できますことを,とても嬉しく思います。昨年の充実した音楽祭の経験をふまえて、今年はさらに豊かな音楽体験が出来る演奏家、作曲家を招待することが出来ました。テーマは昨年に続いて、「シューベルトからコンテンポラリーへ」の続編で、モーツァルト、ベートーヴェンも含めた古典楽派から、マーラー、ベルク、ヴェーベルン等の19世紀後半と20世紀初頭のヴィーンの音楽までを中心にプログラムを組んでみました。この豊かな音楽を、若い日本の音楽家たちがどのように挑戦し表現するのか。そこからは私たちが知っていると思っている音楽とは異なる、私たちの想像を超えた新鮮な音楽が生まれて来るはずです。さらに今年は、世界的なヴァイオリニスト、イリヤ・グリンゴルツを招き、彼と伊藤恵との初共演、そして若い日本の演奏家との室内楽も、私たちに大きな感動を与えてくれるでしょう。
作曲セミナーの方は、現代ドイツを代表する作曲家、イザベル・ムンドリーを再び迎え,彼女を中心のレクチャーを展開します。彼女は知的で美しい女性ですが、その素晴らしい人間性で名教師としても知られています。その他に,日本から金子仁美、ボストンからジョン・アイルワードといった優れた作曲家たちも講師として参加します。
さらに今年は東洋の偉大な作曲家、ユン・イサンの100歳の記念の年であり、武生でも彼のミニ・ポートレイトコンサートを企画しています。
音楽を新しく体験し生み出そうとする、創造的な武生国際音楽祭へ、ぜひお越しください。

細川俊夫(武生国際音楽祭音楽監督)

 

武生国際音楽祭によせて

Kei Itoh今年も細川俊夫音楽監督のもと、コンサートプロデュースをさせて頂けること、大変嬉しく思っています。
また、演奏家、音楽祭を支えてくださる多くの皆様、スタッフ、そして何より聴衆の皆様のおかげで、
音楽祭自体が豊かに育っていることに、心から感謝しております。
最近特に嬉しいのは、是非とも武生国際音楽祭を聴いてみたい、行ってみたいと、
お声をかけてくださる多くの方々に出会うことです。
今年もその声を支えに、演奏家達は自らを奮い立たせ、真摯に厳しく音楽と向き合い、
命を削るような演奏を届けてくれると信じています。
ここに集う演奏家達は、音楽に信念を持って、理想の世界に少しでも近づこうとする精神を磨こうとしています。
その姿勢にお互いが共感し、妥協せず、形而上の純粋で美しい世界を音楽に求めています。
今年も沢山の方々と、そのような世界を分かち合えることを、楽しみにしています。

伊藤恵(コンサートプロデューサー)

 

[最終更新日 2017.7.2]