細川 俊夫 Hosokawa, Toshio
1955年広島生まれ。1976年から10年間ドイツ留学。ベルリン芸術大学でユン・イサンに、フライブルク音楽大学でクラウス・フーバーに作曲を師事。1980年、ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習に初めて参加、作品を発表する。以降、ヨーロッパと日本を中心に、作曲活動を展開。日本を代表する作 曲家として、欧米の主要なオーケストラ、音楽祭、オペラ劇場等から次々と委嘱を受け、国際的に高い評価を得ている。2004年のエクサンプロヴァンス音楽 祭の委嘱による2作目のオペラ《班女》(演出=アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル)、2005年のザルツブルク音楽祭委嘱のオーケストラ作品《循環する海》(世界初演=ウィーン・フィル)、第5回ロシュ・コミッション(2008年)受賞による委嘱作品である2010年世界初演のオーケストラのための 《夢を織る》(クリーヴランド管弦楽団によって、ルツェルン音楽祭、カーネギーホール等で初演)、2011年のモネ劇場の委嘱によるオペラ《松風》(演 出=サシャ・ヴァルツ)、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とバービカン・センター、コンセルトヘボウの共同委嘱による《ホルン協奏曲─開花の時─》と いった作品は、大野和士、準・メルクル、ケント・ナガノ、サイモン・ラトル、ロビン・ティチアーティ、フランツ・ウェルザー=メストなど、世界一流の指揮者たちによって初演され、その多くはすでにそれぞれのジャンルにおけるレパートリーとして演奏され続けている。
2013年のザルツブルク音楽祭では、二度目となる同音楽祭委嘱作品、ソプラノとオーケストラのための《嘆き》の初演をはじめ、アンサンブル・ウィーン=ベルリン委嘱作品《古代の声》の初演ほか、多くの作品が演奏された。
2014/15シーズンは、ベルギー、ブルージュ・コンセルトヘボーのコンポーザー・イン・レジデンスとしてフランダース地方の各都市で細川特集が組まれ、オペラ「松風」(リール歌劇場)をはじめ6回のオーケストラ、室内楽コンサートが企画された。2015年、ヴュルツブルクの伝統あるモーツアルト音楽 祭のテーマ作曲家に選ばれ、同音楽祭委嘱作品「悲歌、エレジー」がルノー・カプソンとバンベルク交響楽団で初演され、2016年1月ハンブルク国立歌劇場 (指揮、ケント・ナガノ、歌手、藤村実穂子ほか)ではオペラ「海・静かな海」(平田オリザ原作・演出)が世界初演され、大きな話題となった。
2001年にドイツ・ベルリンの芸術アカデミー会員に選ばれる。東京交響楽団1998-2007、ベルリン・ドイツ交響楽団2006/2007、および 西ドイツ放送局合唱団2006-2008、ネーデルラント・フィルハーモニー管弦楽団2013/2014のコンポーザー・イン・レジデンスを歴任。 2006/2007年および2008/2009年、ベルリン高等研究所からフェロー(特別研究員)として招待され、ベルリンに滞在。2012年にはドイツ・バイエルン芸術アカデミーの会員に選出された。2012年秋、紫綬褒章を受章。2013年、オーケストラ曲「夢を織る」が英国作曲家賞を受賞。現在、 武生国際音楽祭音楽監督。東京音楽大学、エリザベト音楽大学客員教授。国立音楽大学、招聘教授。
コンサートプロデューサー
伊藤 恵 Itoh, Kei
幼少より有賀和子氏に師事。桐朋学園高校を卒業後、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学、ハノーファー音楽大学において名教師ハンス・ライグラフ氏に師事。エピナール国際コンクール、J.S.バッハ国際音楽コンクール、ロン=ティボー国際音楽コンクールと数々のコンクールに入賞。1983年第32回ミュンヘン国際音楽コンクールピアノ部門で日本人として初の優勝。サヴァリッシュ指揮バイエルン国立管と共演し、ミュンヘンでデビュー。その後もミュンヘン・シンフォニカ、フランクフルト放送響、ベルン響、チェコ・フィルの定期公演などに出演。日本では「若い芽のコンサート」でN響と協演をはじめ、各オーケストラとの共演、リサイタル、室内楽、放送と活躍を続けている。録音はシューマン・ピアノ曲全曲録音「シューマニアーナ(1~13)」、「ブラームス: ピアノ協奏曲」、「ショパン: エチュード」他。最新盤「シューベルト: ピアノ作品集6」(フォンテック)が2015年度レコード・アカデミー賞(器楽部門)、第70回文化庁芸術祭賞を受賞。2007年秋には、シューマン・ピアノ曲全曲録音完成記念コンサートが行われ好評を博した。また、サイトウ・キネン・フェスティバル松本はじめ武生音楽祭、軽井沢音楽祭、リゾナーレ音楽祭、東京・春・音楽祭、ラ・フォル・ジュルネ音楽祭などに参加。2008年から2015年4月までの新たな8年シリーズではシューベルトを中心としたリサイタルを開催。1993年日本ショパン協会賞、1994年横浜市文化賞奨励賞受賞。現在、東京藝術大学教授、桐朋学園大学特任教授。
演奏家
イエルーン・べルワルツ Berwaerts, Jeroen トランペット
ベルギー出身、1975年生まれ。歌心にあふれ、しなやかな音楽的説得力、高い技術と繊細な音楽性をもつ演奏家である。レパートリーはバロックから現代音楽、ジャズに至るまでの様々な時代や様式の作品を含んでいる。カールスルーエで、名高いトランペットの巨匠であるラインホルト・フリードリヒに師事した。トランペット奏者としての活動をしながら、ゲント王立音楽院でジャズボーカルを修了。「モーリス・アンドレ国際トランペットコンクール」「ヨーロッパの若きトランぺッターコンクール」「プラハの春国際音楽コンクール」などで上位入賞。
ピアノ、ドラムやブラスバンドと共演し、いくつものプログラムを展開する。ベルギーのアルス・ムジカ、ラインガウなど、各国の国際的音楽祭に招かれている。また、ベルリン・コンツェルトハウス 管弦楽団、ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団、ミュンヘンシンフォニカー、 ジュネス・ミュジカーレ・ワールド・オーケストラ、フランドル交響楽団などと、アラン・ギルバート、ヤコブ・クライツベルクらの指揮の下共演。1999年から2014年にかけてはハンブルク北ドイツ放送交響楽団の首席トランペット奏者を務め、同 オーケストラの独奏者として活躍し、2008年以降はハノーファー音楽大学でもトランペット教授を務めている。
また日本でも積極的に演奏活動を行っており、2013年にはサントリーホールで、東京フィルハーモニー管弦楽団(指揮:準メルクル)とともに細川俊夫の新作トランペット協奏曲「霧の中で」の世界初演を行ったほか、細川俊夫「旅 VII」のトランペットとピアノ版の世界初録音を含む「トランペット・テールズ」(ピアノ:中川賢一)が日本アコースティックレコーズより2016年6月にリリースされた。
マリオ・カーロリ Caroli, Mario フルート
イタリア出身。こんにち最も高い評価を受ける演奏家の一人に数えられるイタリア出身のフルート奏者であり、同時に哲学博士号を有する。14歳の時よりアンナマリア・モリーニとマヌエラ・ヴィースラーより指導を受け、若干22歳にして名高いダルムシュタット・クラーニッヒシュタイン賞を受賞。ロンドン・フィルハーモニー交響楽団、フランス放送フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、ベルギー国立交響楽団、南西ドイツ放送交響楽団、西ドイツ放送交響楽団など、世界中のオーケストラとも共演している。多くの現代作曲家が彼のために独奏曲および協奏曲を作曲しており、クラシック曲から最も難解な現代曲までを表現力豊かに演奏することができる、世界でも数少ない音楽家である。これまでの40枚以上のCDを収録しており、それらは世界的に高く評価されている。現在はフランスのストラスブール音楽大学および居住地であるスイスのルガーノ音楽大学で指導にあたっている。
イルゼ・エーレンス Eerens, Ilse ソプラノ
ベルギー出身。14歳の時にレメンス・インスティテュートで声楽を始める。2002年にオランダのニューオペラ・アカデミーに入学し、ヤード・ファン・ネスに師事。同校の学士号・修士号を取得する。
アン・デア・ウィーン劇場を中心にソプラノ歌手として精力的に活動を行い、ドニゼッティ「エリザベッタ」(マチルダ)を皮切りに、インスラ・オーケストラと共にヨーロッパ各地の歌劇場を巡ったモーツァルト「ルチオ・シラ」(チェリア)、18世紀オーケストラとの共演による「フィガロの結婚」(スザンナ)、フィリップ・へレヴェッヘ、シャンゼリゼ・オーケストラとの共演によるヨーロッパツアーでのブラームス「ドイツレクイエム」などに出演。また、細川俊夫「嵐のために」の東京、ルクセンブルク、ベルリンでの世界初演にも参加し、東京都交響楽団と共演する。近年ではオーストリアの作曲家グルーバ―の新作オペラ「ウィーンの森の物語」で主役であるマリアンヌ役を好演した。
高い評価を受けるコンサート歌手であり、ミュンヘン放送交響楽団、オランダ交響楽団、リール国立交響楽団、ブリュッセル交響楽団、ポルトガル交響楽団などの一流オーケストラと多数共演する。バッハの各受難曲、オラトリオ、カンタータ、ヘンデルの「メサイア」、フォーレの「レクエム」など、レパートリーの幅も広い。フィリップ・へレヴェッヘと共演したドヴォルザーク「レクイエム」「スターバト・マーテル」は2013年7月にグラモフォン・マガジンにおいて「レコード・オブ・ザ・マンス」を受賞した。2018年2月には東京において細川俊夫「松風」のタイトルロール出演が予定されている。
イリヤ・グリンゴルツ Gringolts, Ilya ヴァイオリン
超絶技巧と繊細さを兼ね備えた演奏で非常に高い評価を受けるロシア出身のヴァイオリニスト。同時に音楽上の新たな挑戦にも積極的であり、現代曲や上演機会の稀な作品もレパートリーとするだけでなく、歴史的演奏法にも関心を持つ。
サンクトペテルブルク交響楽団、シカゴ交響楽団、ロンドン交響楽団、BBC交響楽団、NHK交響楽団など、世界中の代表的なオーケストラと共演。また、ベルリン・フィルハーモニー、ウィグモア・ホール、コンセルトヘボウ・アムステルダムなどの名だたるコンサートホールに多数招聘されている。2016/17シーズンには、リゲティのヴァイオリン協奏曲でバイエルン放送交響楽団との初共演を行い、旧師イツァーク・パールマン指揮の下イスラエル交響楽団とのツアーを実施した。
室内楽奏者としては、ユーリ・バシュメット、デイヴィッド・カダッチ、イタマール・ゴランらと共演。また自身が2008年の設立したグリンゴルツ弦楽四重奏団の第一ヴァイオリン奏者として、ザルツブルク音楽祭、ルツェルン音楽祭、グシュタード・メニューヒン音楽祭およびヴェネツィア・テアトロ・ラ・フェニーチェなどにおいて大きな成功を収める。
ドイツ・グラモフォン、BISおよびハイペリオンの各レーベルで収録された数々の演奏は高い評価を受ける。2010/11年にはシューマンの室内楽曲を扱った3枚のCDをオニキスよりリリース。また2013/14年パガニーニ作曲のヴァイオリン独奏のための24の奇想曲(オーチャード・クラシックス)は大絶賛された。オーケストラ作品の分野では、2015年春にワルシャワ交響楽団とのミェチスラフ・ヴァインベルクのヴァイオリン協奏曲で聴衆と評論家の双方から注目されたほか、2016年11月には最新のCDとしてプラハ交響楽団との「ドヴォルザーク: とあるボヘミアンラプソディー」(ドイツ・グラモフォン)がリリースされている。
ハンス=ペーター・クーン Kuhn, Hans Peter サウンド
1952年にドイツのキール生まれの作曲家/アーティストで、ドイツのベルリンと京都の網野を拠点に活動している。光と音によるインスタレーションは、ボストン美術館、パリのポンピドーセンター、ベルリン新ナショナルギャラリー、シアトル美術館、徳島近代美術館など数多くの美術館やギャラリー、公共空間に展示されてきた。ロバート・ウィルソンとハンス・ピーター・クーンの芸術空間「メモリ・ロス」は、1993年ヴェネツィア・ビエンナーレで金獅子賞を受賞。演出家リュック・ボンディ、クラウス・パイマン、ペーター・ツァデック、ペーター・スタイン等と共に演劇分野でも活躍し、なかでもロバート・ウィルソンと長期協力した音と音楽の環境構築は有名。ローリー・ブース、ダナ・ライツ、花柳 寿々紫、サッシャ・ウォルツ、和田淳子によるダンスのための音楽を作り、ニューヨークのベッシー賞と大阪の花柳すずきぬ賞を受賞。聞こえることと聞くことが彼の演奏のテーマである。 2012年からベルリ芸術大学においてサウンド研究の客員教授を務める。
アンドレア・ペスタロッツァ Pestalozza, Andrea 指揮
ベリオ、ノーノ、ドナトーニ、スキリャリーノ、ブゾッティらの最も重要なイタリア人作曲家の作品に精通し、現代音楽の優れた研究者であるイタリア出身の指揮者。
ピアノをマルタ・デルヴェッキオに、オーケストラ指揮法をピエロ・ベッルーギに、打楽器奏法をフランコ・カンピオーニおよびデイヴィッド・サーシーに、作曲法をサルヴァトーレ・シャリーノにそれぞれ学ぶ。
打楽器奏者およびピアニストとして活動した後、自身が設立したアンサンブル・オルフェオを率いて指揮者としてデビュー。そのレパートリーはバッハから現代音楽までを網羅し、武満徹や細川俊夫の各作品のイタリア初演にも積極的に取り組んできた。
1990年以降はクルターグと共に注目すべき演奏活動を行っており、パリ、ジェノヴァ、トリノでアンサンブル・イティネレールを指揮して「亡きR.V.トリュソーヴァのメッセージ」を上演し、ピアニストとしては「幻想曲風に…」を演奏した。同作曲家の80歳を記念して行われた音楽祭ではブダペスト放送交響楽団およびアンサンブルUMZEを指揮。
音楽活動に大きな影響を与えたもう一人の作曲家は細川俊夫であり、ヴェネツィアビエンナーレでは「旅 V」をユナイテッド・ベルリン・アンサンブルと共に初演。2004年にはザールブリュッケン放送交響楽団、エドゥアルト・ブルンナーと共演し、メタモルフォーシスを含む各作品を重点的に取り上げる企画を実施した。
イタリアの各都市だけでなくパリ、ベルリン、ブダペストなどヨーロッパ各地で現代の音楽界を代表する演奏家や団体と共演。また、過去にはミラノ・ムジカ芸術監督として各種音楽イベントの企画にも携わる。
演奏の収録としては、クルタ―グの「幻想曲風に…」やシャリーノの「ヴェニタス」(共にリコルディ)があるほか、近年リリースされた細川俊夫作品やヴェネツィアで初演されたルカ・モスカのオペラ「Mr. Me」のDVD(共にストラディヴァリウス)がある。
エール弦楽四重奏団
山根一仁 Yamane, Kazuhito ヴァイオリン
1995年生まれ。2010年第79回日本音楽コンクール第1位。中学生の1位は26年ぶりの快挙。圧倒的な演奏で衝撃的なデビューを果たし、以後NHK交響楽団をはじめ、日本国内の主なオーケストラと共演を重ねるほか、ベルリンフィル五重奏団、M=ヴェンゲーロフとの共演、弦の演奏会で定評のあるトッパンホール(東京)の『エスポワールシリーズ』に最年少で抜擢されるなど注目を集め、2015-16年東急ジルベスターコンサート、NHK『ららら♪クラシック』、TV朝日『題名のない音楽会』等にも多数出演している。2016年にはバーミンガム市響とチャイコフスキーヴァイオリン協奏曲を共演した。
2011年横浜文化賞文化芸術奨励賞最年少受賞。2012年岩谷時子財団『Foundation for Youth賞』受賞。2015年度青山音楽賞新人賞、第26回出光賞受賞。江副記念財団奨学生。これまでに水野佐知香、原田幸一郎各氏に師事、2015年秋よりミュンヘン音楽演劇大学に在籍、クリストフ₌ポッペン氏のもとさらに研鑽を積む。
毛利文香 Mohri, Fumika ヴァイオリン
1994年、神奈川県出身。2012年、第8回ソウル国際音楽コンクールにて、日本人として初めて、最年少で優勝。2015年、第54回パガニーニ国際ヴァイオリンコンクールにて第2位、エリザベート王妃国際音楽コンクール2015にて第6位入賞。川崎市アゼリア輝賞、横浜文化賞文化・芸術奨励賞、京都・青山音楽賞新人賞受賞。
これまでに、神奈川フィル、東京フィル、東京シティフィル、東京響、群馬響、大阪響、韓国響、ベルギー国立管、ブリュッセルフィル等、国内外のオーケストラと多数共演。また、宮崎国際音楽祭、武生国際音楽祭、JTが育てるアンサンブルシリーズ、NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」、クロンベルクアカデミー・フェスティバル等に出演。2013年10月には、韓国・ソウル近郊にてリサイタルツアーを行った。
ヴァイオリンを田尻かをり、水野佐知香、原田幸一郎の各氏に師事。桐朋学園大学音楽学部ソリストディプロマコース、及び洗足学園音楽大学アンサンブルアカデミー修了。現在、慶應義塾大学文学部4年在学中。2015年9月より、ドイツ・クロンベルクアカデミーに留学し、ミハエラ・マーティン氏に師事している。第45回江副記念財団奨学生。
田原綾子 Tahara, Ayako ヴィオラ
神奈川県出身。第11回東京音楽コンクール弦楽部門第1位及び聴衆賞、第9回ルーマニア国際音楽コンクール弦楽器部門第1位併せて全部門最優秀賞、ルーマニア国立ラジオ局賞を受賞。韓国GMMFS、プロジェクトQ、ヴィオラスペース、小澤国際室内楽アカデミー奥志賀、ゆらぎの里ヴィオラマスタークラス、パブロ・カザルス音楽祭等で研鑽を積む。JTが育てるアンサンブルシリーズ、宮崎国際音楽祭、武生国際音楽祭、題名のない音楽会、NHK-BSクラシック倶楽部、FMリサイタル・ノヴァ、CHANEL Pygmalion Days室内楽シリーズ出演の他、著名なアーティストと多数共演。現代音楽作品の発表では、平義久没後10周年記念演奏会、三瀬和朗作品の夕べ、桐朋学園作曲家作品展などに出演。読売日本交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団等と共演。2015年度宗次エンジェル基金奨学生、2015、2016年度ロームミュージックファンデーション奨学生。これまでに藤原浜雄、鈴木康浩、井上淑子、橋本都恵、室内楽を原田幸一郎、毛利伯郎、三上桂子、藤井一興、山崎伸子、磯村和英の各氏より指導を受ける。桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学音楽学部を卒業、読売新人演奏会に出演。現在パリ・エコールノルマル音楽院在学中、ブルーノ・パスキエ、岡田伸夫の各氏に師事。エール弦楽四重奏団、ラ・ルーチェ弦楽八重奏団メンバー。
上野通明 Ueno, Michiaki チェロ
パラグアイに生まれ、5歳よりチェロを始める。
幼少期をスペイン、バルセロナで過ごし、数々のコンクールで優勝または入賞。
2009年 第6回若い音楽家のためのチャイコフスキー国際音楽コンクール、日本人初の優勝。翌2010年第6回ルーマニア国際音楽コンクール弦楽器部門最年少第1位、ルーマニア大使館賞、ルーマニアラジオ文化局賞を併せて受賞、ルーマニア各地で5回の連続演奏会に出演。2014年18歳で第21回ヨハネス ブラームス国際コンクールチェロ部門に優勝し話題となる。
これまでに新日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、ロシア交響楽団等国内外のオーケストラと多数共演。テレビ朝日「題名のない音楽会」、NHKBS「クラシック倶楽部」、NHKFM「リサイタル・ノヴァ」等に出演。
故馬場省一、イニアキ・エチェパレ、毛利伯郎各氏に師事し、桐朋学園大学音楽学部ソリスト・ディプロマコース全額免除特待生。2015年秋よりデュッセルドルフ音楽大学コンツェルトエグザメンコース(ドイツ国家演奏家資格)コースでピーター・ウィスペルウェイ氏に師事し、更なる研鑽を積む。
宗次エンジェル基金、ロームミュージックファンデーション、第44回 江副記念財団奨学生。岩谷時子音楽文化振興財団より第1回Foundation for Youth、第6回 岩谷時子賞 奨励賞、2016年度第26回青山音楽賞新人賞受賞。
メナジェリー・ブラス・クインテット
メナジェリーブラスクインテットMenagerie Brass Quintetは、2012年に東京藝術大学の学生にて結成された。
栃本浩規准教授(元NHK交響楽団トランペット奏者)のクラスで学び、ティモシー・モリソン(元ボストン交響楽団首席トランペット奏者)のマスタークラスを受講。
2012年、JTアフィニスホール主催「期待の音大生によるアフタヌーンコンサート」シリーズに出演。2015年7月、第10回Jeju International Brass Competition(韓国)の金管五重奏部門において審査員満場一致の第1位を獲得。2014年、2015年にレギュラーコンサートを東京で開催し、聴衆から好評を得た。2016年、APBDA(アジア環太平洋吹奏楽指導者協会)の北京大会に招かれ、ゲストとして演奏。同年韓国のJIWEF(チェジュ国際吹奏楽フェスティバル)にも招かれ、チェジュ島、ソウル、デグにてコンサートツアーを行う。
現代のアカデミックな作品から、子供向けのプログラムまで幅広いレパートリーを持っている。
“Menagerie”とは英語で”動物園・サーカス”や”風変わりな人たち”を意味する。そんな個性の異なる5人が織りなす強烈かつ個性的なパフォーマンスをお楽しみいただきたい。
金丸響子 Kanemaru, Kyoko トランペット
古土井友輝 Furudoi, Yuki トランペット
山田一輝 Yamada, Kazuki ホルン
高瀬新太郎 Takase, Shintaro トロンボーン
田村優弥 Tamura, Yuya チューバ
赤坂智子 Akasaka, Tomoko ヴィオラ
在学中より、サイトウ・キネン・フェスティバル松本、水戸芸術館ATMアンサンブル、ヴィオラスペース、NHK名曲アルバム、NHKクラシック倶楽部等に出演、リサイタルや室内楽コンサートの模様が、TV、ラジオなどで多数放映、放送されている。
海外では、スイス・ルツェルン、ヴェルビエ音楽祭、オーストリア・ザルツブルグ、ロッケンハウス音楽祭、フランス・ラフォルジュルネ、パブロカザルス音楽祭、イギリス・BBCプロムス、オールドバラ音楽祭、ドイツ・キッシンガーサマー音楽祭 メクレンブルグ音楽祭、ロシア・チャイコフスキー音楽祭、アメリカ・サンフランシスコ音楽祭、クロアチア・ザクレブ音楽祭をはじめとする音楽祭に多数招かれ、コンサートではアムステルダム・コンセルトヘボウ、ベルリン・コンチェルトハウス、フィルハーモニーホール、チューリヒ・トーンハレ、ジュネーブ・ヴィクトリアホール、ロンドン・ロイヤルアルバートホール、ヴィーン・ムジークフェライン、ザルツブルグ・モーツァルテウムホール、ミュンヘン・ニンフェンブルグ城など各地の主要ホールにて室内楽、リサイタルに出演、その模様がドイツ、フランス、イタリア、スイス、オーストリア、オランダ、ベルギー、ルーマニア、クロアチア、モナコ、ロシア、アルメニア、ブラジルにてTV、ラジオにて放映、放送されている。
これまでに、庄司 紗矢香、樫本大進、児玉桃、麻里、小菅優、ギドン・クレーメル、ミクロシュ・ペレーニ、ダニエル・ホープ、ハインツ・ホリガー、メナハム・プレスラー、チャールズ・ナイディック各氏、女史等と共演し、ソリストとしては、バイエルン放送響、クレメラータ・バルティカ、アルメニア交響楽団、ワルシャワ放送響、ティミショワラ交響楽団、ベネズエラ交響楽団、ミュンヘン、およびジュネーブ室内管弦楽団等と共演している。
第12回日本クラシック音楽コンクール第一位、第53回ミュンヘン国際音楽コンクール第三位授賞。 パリ Edmund Pendreton 財団よりミュージシャン・オブ・ザイヤーに選ばれる。
桐朋女子高等学校音楽科卒業後ハンガリーリスト音楽院留学、桐朋学園大学ディプロマコースに入学、修了。 ジュネーブ音楽院にて今井信子女史に師事と同時に同校助教授およびヌシャテル音楽院客員教授を経て現在ベルリン在住。
辺見康孝 Hemmi, Yasutaka ヴァイオリン
松江市生まれ。現代の作品を得意とし、独自の奏法を開発し従来の奏法では演奏不可能な作品もレパートリーとしている。これまでに日本をはじめベルギー、オランダ、フランス、ドイツ、デンマーク、ノルウェー、ハンガリー、オーストラリア、アメリカ合衆国、カナダ、メキシコ、南アフリカ共和国、韓国、香港で演奏活動を行っており、様々な国際音楽祭に招待されている。
2001年より2年間はベルギーのアンサンブルChamp d’Actionのヴァイオリニスト、帰国後はnext mushroom promotionのヴァイオリニストとして精力的に演奏活動を行う他、ハーピスト松村多嘉代とのデュオX[iksa](イクサ)ではオリジナル曲やオリジナルアレンジで新たな境地を開拓している。2012年には日本人としては初めてジョン・ケージの「フリーマン・エチュード」全32曲リサイタルを日本現代音楽協会主催で行い、話題となった。近年はダンサーとの活動も多く、鈴木ユキオや白井剛、吉本大輔、ダムタイプのアーティストとも作品を発表している。またスタンフォード大学(アメリカ)などでの現代奏法についてのレクチャーは好評で、作曲家の創作活動に刺激を与え続けている。2004年にMegadisc(ベルギー)からリリースされたソロCD、数々のX[iksa]アルバムの他、多数のCD録音に参加している。
平山莉奈 Hirayama, Rina アルト
東京都出身。東京藝術大学声楽科卒業。同大学院修士課程(オペラ)首席修了。大学3年次に安宅賞、学部卒業時にアカンサス賞、同声会賞、大学院修了時に大学院アカンサス賞を受賞。
第63回「藝大メサイア」、第59、60回藝大オペラ定期公演 チマローザ《秘密の結婚》(フィダルマ役)、モーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》(ドラベッラ役)に出演。2016年 武生国際音楽祭にてシューベルト ミサ曲第5番のアルトソリストを務める他、ハイドン《スターバト・マーテル》、モーツァルト《レクイエム》、ベートーヴェン《第九》、ヴェルディ《レクイエム》等のアルトソリスト、シャルパンティエ《真夜中のミサ》、モーツァルト《ハ短調ミサ》のソプラノⅡ等、宗教曲において数多くのソリストを務める。第13回東京音楽コンクール入選、聴衆賞受賞。
これまでに、鈴木寛一、小原真知子、小原啓楼、寺谷千枝子の各氏に師事。
今川裕代 Imagawa, Hiroyo ピアノ
シュトゥットガルト国立音楽大学及びザルツブルグ·モーツァルテウム国立音楽大学大学院首席修了。多彩な音色と繊細な叙情性、洗練された音楽性が高く評価され、英国王室宮殿内での御前演奏やヨーロッパ各地の音楽祭に出演のほか、NHK響、東京フィル、新日本フィル、関西フィル、アンサンブル金沢、チェコ国立ブルノ・フィル、ドルトムント・フィル、ベネズエラ響等、数多くのオーケストラと共演し、幅広く活動を展開している。サレルノ国際ピアノコンクール第1位、シューベルト国際ピアノコンクール第2位、ブラームス国際音楽コンクール第2位、A.ルービンシュタイン国際コンクール第3位など受賞多数。大阪芸術大学客員准教授。
伊藤優美 Ito, Yumi クラリネット
長野県出身。武蔵野音楽大学卒業後に渡米、マンハッタン音楽院修士課程修了。第42回ベオグラード国際青年音楽コンクール2位、第2回ゲント国際クラリネットコンクールファイナリスト、第11回東京音楽コンクール入選、第84回日本音楽コンクール入選。ニューヨークを中心にアメリカ、日本などでソロ、室内楽、オーケストラの演奏活動を行う。これまでに傳田高広、山本正治、チャールズナイディック、大島文子の各氏に師事。
室内楽の活動にも力を入れており、第66回コールマン室内楽コンクールファイナリスト。また2012年、ニューヨークで権威あるクラシック音楽専門ラジオ局WQXRの”Young Artist Showcase”で自身の演奏するブラームスの五重奏が取り上げられた。ニューヨークでの同門により結成されたNYリコリッシュアンサンブルメンバーとしてこれまでに3枚のCDをリリース。1枚目のCDは2013年文化庁芸術祭参加作品。
2017年1-3月SBC信越放送にてラジオ番組「伊藤優美のクラリネット吹きの休日」パーソナリティーをつとめる他、同局を中心に数々のラジオ番組にゲスト出演。NBS長野放送のテレビ番組等に演奏音源を提供している。
葛西友子 Kasai, Tomoko 打楽器
大阪音楽大学卒業、同大学院管弦打研究室修了。
現代音楽集団next mushroom promotion(nmp)、パーカッショングループ大阪に在学時から所属し室内楽演奏活動を積極的に行う。
2005年に団体としてnmpは、サントリー音楽財団より佐治敬三賞を受賞、国内外の音楽祭に招かれている。
フリー打楽器奏者として国内外問わず室内楽を中心とした同時代音楽の演奏を専門に活動する他、関西を中心にオーケストラや吹奏楽にて演奏し、ラジオやテレビ番組主催の各種大型音楽イベントにおける特設バンドにも年間通して参加している。
音楽と幼児との関わりに興味があり神戸新聞社と提携し、打楽器アンサンブルグループを主宰、幼稚園 保育園 小学校 支援学校でのコンサート活動を定期的に行う。併せて 大阪国際短期大学部幼児保育学科講師。
また、講習会講師、審査員、中高校の吹奏楽打楽器指導で各地を回り後進の指導にも力を注いでいる。
大阪音楽大学、兵庫県立西宮高等学校音楽科、早稲田摂陵高等学校吹奏楽コース、大阪国際滝井高等学校音楽コース 各講師。
関西打楽器協会理事。
北村朋幹 Kitamura, Tomoki ピアノ
1991年愛知県生まれ。
3歳よりピアノを始め、浜松国際ピアノコンクール、シドニー国際ピアノコンクール(オーストラリア)、リーズ国際ピアノコンクール(イギリス)などで入賞。2005年第3回東京音楽コンクールにおいて第1位ならびに審査員大賞(全部門共通)を受賞。
05年6月に茨城県水戸市佐川文庫多目的ホールにて初めてのリサイタルを開催、以後国内各地をはじめドイツ、フランス、スペイン、イギリス、ポーランドなどで定期的に演奏を行うほか、「東京の夏音楽祭」「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン音楽祭」「武生国際音楽祭」などに招待される。国内外の主要オーケストラと度々共演し、室内楽にも積極的に取り組んでおり、また近年は古楽器での演奏会にも多数出演している。
11年にデビューCD「遥かなる恋人に寄す―シューマン「幻想曲」からの展望―」、14年に「夜の肖像」、そして16年4月に最新盤となる「黄昏に―ブラームス、リスト、ベルク作品集」がfontecより発売され、レコード芸術特選盤をはじめ各雑誌において好評を得ている。
愛知県立明和高等学校音楽科を経て東京藝術大学に入学、11年よりベルリン芸術大学に在学し、現在ピアノ科及び古楽科に在籍し研鑽を積んでいる。ライナー・ベッカー、伊藤恵、エヴァ・ポブウォッカの各氏にピアノを、ミッツィ・メイヤーソン氏にチェンバロ及びフォルテピアノを師事。
松村多嘉代 Matsumura, Takayo ハープ
大阪生まれ。3歳よりピアノを始める。 相愛音楽教室、相愛高等学校音楽科を経て相愛大学音楽学部ピアノ専攻卒業。 大学卒業後にハープを始める。 現在フリーランスハーピストとして、ソロ、オーケストラ、室内楽などで演奏活動を行う。 京都フィルハーモニー室内合奏団イタリアツアー、京都市交響楽団ヨーロッパツアーに参加。妹・松村衣里とのハープデュオ・ファルファーレ(イタリア語で蝶々)でクラシック~ポピュラーまで幅広いジャンルのレパートリーを持ち、フランス・アルル国際ハープフェスティバル、NHK FM「名曲リサイタル」、文化庁の子どものための優れた芸術体験事業をはじめ国内外の数多くのコンサートに出演。平城遷都1300年記念祝典では、天皇皇后両陛下ご臨席のもと、天平楽府のメンバーとして箜篌を演奏。音楽ホールでのクラシックコンサートはもとより、音楽鑑賞会、楽器解説やお話つきのステージには定評がある。 2017年京都市交響楽団(指揮・下野竜也)とマレッキ作曲「2台のハープのためのコンチェルティーノ」を協演。
また、ヴァイオリニスト辺見康孝とのデュオ X[iksa]で国内はもとよりオーストラリア、韓国、南アフリカ、カナダ等において、2006年10月の初共演以来、これまで400回近い公演を行っている。 新作の委嘱初演などを積極的に行うほか自ら編曲も手掛け、ハープのための新たなレパートリーの開拓にも努めている。 2008年『 X[iksa] 』、2009年『眠れる森のファルファーレ』、2010年『Wa~和』、2012年『くるみ割り人形~ノエルのおくりもの~』、2013年『不思議の国のファルファーレ』、2016年『Histoire de X[iksa]~X[iksa]10年の軌跡~』の6枚のCDをリリースする他、オーケストラや様々なアーティストのアルバムレコーディングに参加している。
宮田まゆみ Miyata, Mayumi 笙
東洋の伝統楽器「笙(しょう)」を国際的に広めた第一人者。古典雅楽はもとより、現代音楽、オーケストラとの共演などにより、「笙」の多彩な可能性を積極的に追求している。
国立音楽大学ピアノ科卒業後、雅楽を学ぶ。1979年より国立劇場の雅楽公演に出演。1983年より笙のリサイタルを行って注目を集める。古典雅楽はもとより、武満徹、ジョン・ケージ、ヘルムート・ラッヘンマン、細川俊夫など現代作品の初演も数多く、小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラ、シャルル・デュトワ指揮NHK交響楽団、アンドレ・プレヴィン指揮ニューヨーク・フィルハーモニック、ウラディーミル・アシュケナージ指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、大野和士指揮ベルギー王立歌劇場管弦楽団、ジョナサン・ノット指揮バンベルク交響楽団、準・メルクル指揮リヨン国立管弦楽団、アレクサンダー・リープライヒ指揮ミュンヘン室内管弦楽団、佐渡裕指揮ベルリン・ドイツ交響楽団、BBC交響楽団、WDRケルン放送交響楽団ほか国内外のトップオーケストラと数多く共演。加えて、ザルツブルク、ウィーン・モデルン、ルツェルン、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン、パリの秋、アヴィニヨン、ダルムシュタット、ドナウエッシンゲン、タングルウッドをはじめとする各国の音楽祭への参加、ウィーン、パリ、アムステルダム、ミラノ、ニューヨークなどでのリサイタルと幅広く活躍。近年ではケージ『One9(笙独奏のための)』全曲演奏会、古典「調子・入調」全曲演奏会などでも高く評価されている。
98年の長野オリンピック開会式で「君が代」演奏の模様は全世界からの注目を集めた。
芸術選奨文部大臣新人賞、エイボン女性年度賞「芸術賞」、中島健蔵賞、横浜文化賞奨励賞、日本伝統文化振興賞、佐治敬三賞、松尾芸能賞優秀賞をそれぞれ受賞。国立音楽大学客員教授。
宮下大器 Miyashita, Taiki テノール
神奈川県出身。東京藝術大学声楽科及び同大学院卒業。学部卒業時に同声会賞受賞。第26回友愛ドイツリートコンクールで第1位となり文部科学大臣賞並びに、シューベルト賞を受賞。副賞としてウィーンに短期留学。第85回日本音楽コンクール声楽部門本選大会にて入選。2013年の「藝大メサイア」、2014年の芸大合唱定期演奏会でバッハ《クリスマス・オラトリオ》、2015年同演奏会にてモーツァルト《レクイエム》のソリストを務める。その他にもブクステフーデ《我らがイエスの四肢》、ベートーヴェン《第九》、ヴェルディ《レクイエム》などのソリストを務める。これまでに河野克典に師事。
水野優也 Mizuno, Yuya チェロ
1998年生まれ。東京都出身。6歳よりチェロを始める。
第83回日本音楽コンクールチェロ部門第3位。第13回東京音楽コンクール弦楽部門第1位及び聴衆賞。
ソリストとしてサントリーホール、東京文化会館 などで、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、ジャパン・ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラなどと共演。室内楽にも積極的に取り組み、数多くのコンサートに出演。
桐朋学園大学音楽学部チェロアンサンブル・サイトウ奨学生。公益財団法人江副記念財団第45回奨学生。2016年3月、桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)を首席卒業。桐朋学園音楽部門特待生として桐朋学園大学音楽学部ソリスト・ディプロマ・コース1年在籍。
現在、チェロを倉田澄子、室内楽を磯村和英、山崎伸子の各氏に師事。
中川賢一 Nakagawa, Ken’ichi ピアノ
桐朋学園音楽学部ピアノ専攻卒業。同時に指揮も学ぶ。卒業後渡欧し、ベルギーのアントワープ音楽院ピアノ科を首席修了。在学中にフォルテピアノ、チェンバロも習得。1997年オランダのガウデアムス国際現代音楽コンクール第3位。ヨーロッパ国内外の様々な音楽祭に出演、日本ではサントリーサマーフェスティバル、東京の夏音楽祭、武生国際音楽祭に度々参加。NHK-FM、NHK-BSなどに多数出演、新作初演も多い。ダンスと音楽など他分野とのコラボレーションを行う他、「Just Composed in Yokohama」、「超難解音楽祭」(仙台)音楽監督・ プロデュースなども行った。ピアノ演奏とトークを交えたアナリーゼ等を展開。クラングフォルムウィーン、ムジークファブリーク、アンサンブルルシェルシュ、アルテルエゴなどを指揮、アルディッティカルテットやバーバラ・ハンニガン、イエルーン・ベルワルツ等と共演する他、アンサンブ・モデルンとのコラボレーションは話題を呼んだ。メシアンピアノ曲全曲演奏、ケージ「ソナタとインターリュード」、ジェフスキー「不屈の民変奏曲」、リュック・フェラーリピアノ作品集演奏会、武満徹ピアノ曲全曲等数多くを演奏し、各方面から好評を博す。東京室内歌劇場、東京フィル、仙台フィル、広響他と指揮で共演。現代音楽アンサンブル「アンサンブル・ノマド」のピアニスト、指揮者。お茶の水女子大学、 桐朋学園大学音楽学部非常勤講師。
オフィシャルサイト: http://www.nakagawakenichi.jp
大石将紀 Oishi, Masanori サクソフォン
東京藝術大学・同大学院修了後、2001年に渡仏。パリ国立高等音楽院・大学院修了。02~04年まで文化庁派遣芸術家海外研修員として研鑽を積み、04年にはアムステルダム音楽院に短期留学。在仏中はソリストとして、またサクソフォン四重奏団「OSMOSE」のメンバーとして、ダヴォス国際音楽祭(スイス)等の音楽祭への出演や、ポンピドゥーセンターやルーブル美術館(共にパリ)のプロジェクトへの参加など幅広く活動。08年東京オペラシティ文化財団主催「B→C バッハからコンテンポラリーへ」シリーズ第100回に出演。朝日新聞誌上などで高い評価を得た。
近年では、2014年所属するグループ「東京現音計画」で第13回サントリー芸術財団佐治敬三賞受賞、15年5月初のソロアルバム「NO MAN’S LAND Masanori Oishi plays JacobTV」をリリースほか、サントリー芸術財団「サマーフェスティバル」、東京オペラシティ文化財団「コンポージアム」、横浜みなとみらいホール「JUST COMPOSED in YOKOHAMA」「武生国際音楽祭」など演奏歴を重ねている。
教育の分野では(財)地域創造「公共ホール音楽活性化事業」2010・11年度登録アーティストとして全国の学校、公共ホールでコンサート、ワークショップを展開。また現在、東京藝術大学、洗足学園音楽大学、東邦音楽大学で後進の指導にあたる。セルマー・アーティスト。
オフィシャルサイト: www.m-oishi.com
大野若菜 Ono, Wakana ヴィオラ
1993年東京生まれ。
2011年、東京藝術大学附属音楽高等学校在学中に第18回ブラームス国際コンクール第1位。高校卒業と同時に渡独、ベルリン国立ハンス・アイスラー音楽大学に入学。2015年5月よりベルリンフィル・カラヤンアカデミーに在籍中。ベルリンフィルの定期公演をはじめ、ザルツブルク音楽祭、ルツェルン音楽祭、プロムス音楽祭を含むフェスティバル・ツアー、バーデンバーデン・イースター音楽祭、アジア・ツアー、アメリカ・ツアーにも参加し、出演はすでに百回を超える。
2016年5月のベルリンフィル来日公演ではサイモン・ラトル指揮ベートーヴェンの交響曲全曲出演を果たした。また、ベルリンフィルの公式アンサンブル「アンサンブル・ベルリン」に度々起用され、ドイツ国内外で公演している。
これまでに、ベルリン高等研究所、軽井沢ルヴァン美術館、ルーテル市ヶ谷ホール、名古屋宗次ホール、武生国際音楽祭、ボルツァーノ(イタリア)現代美術館、在独日本大使館にてソロ・コンサート。NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」に出演。
2011~2013年度ヤマハ音楽支援制度音楽奨学生。
2012~2013年度Freunde Junger Musiker e.V. Berlin奨学生。
平成26年度文化庁新進芸術家海外研修員。
2015年度及び2016年度ロームミュージックファンデーション奨学生。
2017年10月には、東京オペラシティ主催公演「B→C」に出演する。
現在、ヴィオラをアミハイ・グロシュ、清水直子の各氏に師事。ベルリン在住。
太田真紀 Ota, Maki ソプラノ
同志社女子大学学芸学部声楽専攻卒業。大阪音楽大学大学院歌曲研究室修了。
東京混声合唱団のソプラノ団員として活動後、文化庁新進芸術家海外研修制度にてローマに滞在した。
演奏はドイツWDR、イタリアCEMAT、NHK-FMなどで放送されている。
これまでに、三ツ橋敬子指揮いずみシンフォニエッタ大阪定期演奏会へソリストとして出演したほか、シェルシ・フェスティバル(バーゼル)、ヌオヴァコンソナンツァ・フェスティバル(ローマ)、ローマ・ケルン・パリ日本文化会館、武生国際音楽祭、東京オペラシティリサイタルシリーズ”B→C”、サントリー芸術財団サマーフェスティバル、ニュイ・ブランシュ京都2016他に出演、活発な演奏活動を行っている。
大宅さおり Oya, Saori ピアノ
桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学音楽学部ピアノ専攻卒業。ブリュッセル王立音楽院(Koninklijk Conservatorium Brussel)修士課程を首席で修了。ピアノ、室内楽、現代音楽においてグランドディスティンクション賞を受賞。ベルギー政府給費留学生。その後同音楽院ピアノ科プロフェッサーアシスタントとして後進の指導にあたる。兄であるピアニスト大宅裕とのピアノデュオでは、2001年より活動を開始し、現在に至る。古典から現代までの作品を意欲的に取り組んでおり、レパートリーは80作品にのぼる。室内楽奏者およびオーケストラメンバーとしては、Ensemble champ d’Action、Ensemble Musiques Nouvelles、Prometheus Ensemble、Royal Flanders Opera等で活動。10年間のベルギー滞在を終え帰国。近年の演奏活動は、東京文化会館小ホールでの日本演奏連盟主催リサイタルをはじめ、日本各地での音楽祭やコンサート、学校訪問アウトリーチ、そして定期的にベルギーの音楽祭にも招聘されている。またコンクール審査やアドヴァイスレッスン等にも力を注いでいる他、日曜の朝にクラシック音楽を楽しむコンサートシリーズ企画「Sunday Morning Classic」の運営やプロデュースも行っている。平成27年度福井県文化奨励賞受賞。
オフィシャルサイト: http://oyaduo.exblog.jp/
関口直仁 Sekiguchi, Naohito バリトン
岩手県出身。不来方高等学校普通科音楽コース、東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。「高校生のための歌曲コンクール」2年連続奨励賞受賞、「第56回全日本学生音楽コンクール東京大会声楽部門高校の部」第3位入賞。大学在学中より、声楽家としてコンサートホールやレコーディングスタジオで活動をはじめる。これまでに村松玲子、三林輝夫、青島広志、福島明也の各氏に師事。
「フィガロの結婚」「コシファントゥッテ」「椿姫」「ドン・パスクアーレ」「ミサ曲」「メサイア」「第九」などオペラや宗教曲でソリストを務める一方で、2007年、2008年、2012年小澤征爾音楽塾や、二期会、藤原歌劇団、日本オペラ振興会などの公演に合唱として参加、研鑽を積む。また、「心に刺さる合唱」をモットーに合唱指導にも力を入れており、関東近郊の合唱団でアツい指導を行っている。武生国際音楽祭への出演は3年目。素晴らしい音楽家の方々、フェスティバル合唱団参加者の方々、そして越前そばとの出会いに、今年も感謝!
オフィシャルサイト: https://n-sekiguchi.amebaownd.com/
四戸香那 Shinohe, Kana コントラバス
同志社女子大学日本語日本文学科、大阪芸術大学演奏学科卒業。
オーケストラ・室内楽・吹奏楽など各方面において演奏活動を行っている。
これまで池内修二、故奥田一夫、三宅康司の各氏に師事。
現在、相愛大学演奏要員。
アンサンブル「La Famille」、ブラスパラダイス大阪の各メンバー。
珠寳 Shuhou 花士
2004年から14年まで、京都の慈照寺(銀閣寺)花方を務める。在任中の08年から14年まで、主にフランスや香港などでの国際文化交流プログラムを担当し、国や民間の文化施設や団体などと毎年交流。その他、アメリカ、メキシコ、台湾などでも文化交流活動に関わる。
2014年から、音楽や現代アート、工芸、建築などの分野の国内外のクリエーターと協働。国内外の音楽フェスティバルや展覧会などのイベントにも参加。
2015年に独立し、草木に仕える花士(はなのふ)として、大自然や神仏、時、ひと、場所に花を献ずるなど、花をすることを続けている。
同年、青蓮舎花朋の會を設立。京都、九州、東京の教場などで、花を通して、豊かな生活時間を作ることを提案している。
2016年からは、香港に加え中国本土での活動や、外務省が日本文化を海外で発信する事業「JAPAN HOUSE」にも関わる。
2017年4月より、京都造形芸術大学美術工芸学科客員教授として教鞭をとる。著 書 に『 造化自然 – 銀閣慈照寺の花-』(淡交社)、『一本草 – 花が教える生きる力 – 』(徳間書店)など。
Love for all、花を通して人と人、人とモノをつなぐ。
オフィシャルサイト: www.hananofu.jp
鈴木俊哉 Suzuki, Tosiya リコーダー
アムステルダム音楽院卒業。リコーダーを花岡和生、W.ファン・ハウヴェに師事。リコーダーの可能性と技術の開拓に 取り組む。L.コーリ、B.ファーニホウ、L.フランチェスコーニ、原田敬子、細川俊夫、伊藤弘之、野平一郎、S.シャリーノ、湯浅譲二といった作曲家たちと共同作業をおこない、彼等の作品を初演す る。ウィーンモデルン、チューリッヒ新音楽の日、ガウデアムス(Amsterdam)、ダルムシュタット、ISCM世界音楽の日々(1995,2000,2001,2002)、秋吉台、パリの秋、武生、ロワイヨモン(Voix Nouvelles)、コンポージアム、ヨーロッパ・アジア国際現代音楽祭(Kazan)、クランクシュプーレン(Schwaz)、トンヨン、フェスティバル・ア・テンポ(Caracas)、メルボルンR.C.オープニングフェスティバル、ルーマニア国際現代音楽祭、アジアーゴ音楽祭、サントリーサマーフェスティバル、中国-アジア音楽週間(南寧)、ニュージーランド・フェスティバル(Wellington)、Etching Festival(Auvillar,France)等の音楽祭にソリストとして参加。ヨーロッパ、アメリカ、アジア各地で現代奏法に関するワーク ショップやリサイタルを行う。2002年のダルムシュタット夏期講習会講師。東京都交響楽団、セントラル愛知交響楽団等と共演。また、京都府教育委員会の派遣講師「夢大使」として子供たちにもリコーダーを教え、京都府の各小学校だけでなく、国内や台湾の小中学校でも教える。ソロCD 「Tosiya Suzuki Recorder Recital」はドイツの音楽ジャーナル、音楽と美学協会よりMusic & Ästhetik Interpretationsprize 2003を受賞。他に、名古屋市民芸術祭賞、ダルムシュタット奨学生賞、クラーニッヒシュタイナー音楽賞、第24回中島健蔵音楽賞、第1回創造する伝統賞、第14回佐治敬三賞を受賞。エリザベト音楽大学特別講師。
オフィシャルサイト: www.tosiyasuzuki.com/
多井智紀 Tai, Tomoki チェロ
1982年大阪生まれ。東京芸術大学にてチェロ専攻。在学中より〈Ensemble Bois〉などの現代音楽演奏グループで活動。世界初演作品数は150曲超。ソリストとしてセントラル愛知交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団と共演。2010年よりCDレーベル/演奏会企画団体〈時の形レコード〉を開始。〈時の形レコード〉にて2010年《オケゲムシャンソンによる37の様相》ポルタティーフオルガン、電子キーボードの為の音楽》を、〈Ensemble Bois〉にて2006年フェルドマンstring quartet No.2、2007年アルド・クレメンティ個展を、個人では2008年古今対位法《音の綾取》、2010年木山光&星谷丈生弦楽四重奏新作演奏会をそれぞれ企画。チェロの他、ヴィオラダガンバ、自作電気楽器を演奏する。2012年武生国際音楽祭新しい地平特別賞受賞。
田嶋直士 Tajima, Tadashi 尺八
日本を代表する国際的尺八演奏家。直簫流を創設し宗家となる。東京・大阪に教授所。年2回東京・大阪での本格的リサイタル(通算74回)の他、各地でリサイタル・コンサート活動。400ヵ所を超す尺八本曲全国行脚演奏。
海外20カ国で公演。ザルツブルグ国際音楽祭の他、世界の音楽祭より数々招待を受ける。1990年・2007年文化庁芸術祭賞受賞。パンムジークフェスティバル邦楽演奏コンクール1位・大賞・ドイツ大使賞受賞。
レミー・マルタン賞・音楽之友社賞(日本音楽集団の一員として)受賞。バッハ国際音楽祭にて細川俊夫作曲 “VoyageX”(尺八協奏曲)初演、絶賛される。
大阪府民劇場奨励賞受賞。
「尺八入門教則本」及び「一音に心をこめて」出版。
国内外で多数のLP・CD出版、数々のジャンルの演奏家と共演、一般に抱かれている先入観を大きくくつがえし、尺八の持つ表現力の大きさ、対応の多様性を示し、いずれの場合においても成功させ高い評価を得ている。
津田裕也 Tsuda, Yuya ピアノ
東京藝術大学および同大学院修士課程で研鑽。安宅賞、クロイツァー賞などを受賞。並行して2007年よりベルリン芸術大学で学び2011年同校を最優秀の成績で卒業、ドイツ国家演奏家資格を取得。2007年第3回仙台国際音楽コンクールにて優勝、および聴衆賞、駐日フランス大使賞を受賞。2011年ミュンヘン国際コンクール特別賞受賞。
ソリストとしてベルリン響、ドイツ室内管や日本国内各オーケストラと共演。
また、東京をはじめ各地でソロリサイタルを開催するほか、2010年からはドイツ各地でもソロリサイタルを開催、好評を博す。室内楽活動にも活発に取り組み、ヴァイオリニスト松山冴花とデュオを組み演奏活動と併せてCDも4枚リリース。また、白井圭、門脇大樹とはピアノトリオ「Accord」を結成し並行して活動を展開。また、2015年8月にはソロアルバムがフォンテックより発売された。その他、ジェラール・プーレ、堀米ゆず子、前橋汀子、山崎伸子、イェンス=ペーター・マインツなど多くの著名な弦楽器奏者と共演。
2015年春からは東京藝大非常勤講師として後進の指導にも力を注いでいる。
これまでにパスカル・ドヴァイヨン、ガブリエル・タッキーノ、ゴールドベルク山根美代子、角野裕、渋谷るり子の各氏に師事。
上田希 Ueda, Nozomi クラリネット
12歳でクラリネットを始める。大阪音楽大学音楽学部器楽科を経て渡米、ジュリアード音楽院にて修士課程修了。1994年から97年まで霧島国際音楽祭に奨学生として参加、優秀演奏賞初め、数々の特別奨励賞を受賞。1999年には第11回宝塚ベガ音楽コンクール木管部門入賞、さらに第68回日本音楽コンクールクラリネット部門第1位入賞し本格的に演奏活動を開始。その後も、第2回カール・ニールセン国際クラリネットコンクールディプロマ賞、第5回松方ホール音楽賞大賞、平成13年度坂井時忠音楽賞、第19回黒川録朗賞ほか受賞を重ねる。
在米中には、過去10年以内に作曲された現代作品のみを取り上げるニュー·ジュリアード·アンサンブルに所属し、多くの世界初演・米国初演に携わった。この経験は帰国以後も活かされており、2001年7月に結成された現代音楽演奏団体 next mushroom promotion のメンバーとして活動を続け、現代音楽の分野でも高い評価を得ている。2006年には団体として、サントリー音楽財団より佐治敬三賞を受賞、国内外の音楽祭に招かれている。
現在大阪音楽大学・京都市立芸術大学にて非常勤講師、ならびにネクスト・マッシュルーム・プロモーション、いずみシンフォニエッタ大阪、ニューヨーク・リコリッシュアンサンブル、アンサンブル九条山の各メンバーも務める。
上野由恵 Ueno, Yoshie フルート
東京芸術大学音楽学部附属音楽高校を経て、同大学をアカンサス音楽賞を得て首席卒業。同大学大学院修士課程修了。
第76回日本音楽コンクール第1位、岩谷賞(聴衆賞)、加藤賞、吉田賞、E・ナカミチ賞。第2回東京音楽コンクール第1位。第15回日本木管コンクール第1位、コスモス賞(聴衆賞)、兵庫県知事賞、朝日新聞社賞。第1回北京ニコレ国際フルートコンクールセミファイナリスト。
これまでに、E・インバル、小林研一郎、広上淳一、北原幸夫、大友直人、梅田俊明、松尾葉子、上野正博、飯森範親、渡邊一正、山下一史、三ツ橋敬子の各氏らの指揮による国内外のオーケストラ(読売日本交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、セントラル愛知交響楽団、京都市交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、芸大フィルハーモニー管弦楽団、瀬戸フィルハーモニー交響楽団、チェコ・フィルハーモニー室内管弦楽団)や、チェコ・フィル六重奏団、ベルリン・フィル首席奏者によるアマルコルド・カルテット・ベルリン等とソリストとして共演。
2005年と2016年には皇居内て御前演奏。2006年韓国トンヨン国際音楽祭(イサンユンフェスティバル)より招かれ演奏。2008年首相官邸での日中首脳会談晩餐会で演奏。2014年ロシア・モスクワでの国際交流演奏会に出演。
各地でのソロリサイタルの他、「NHK-FM名曲リサイタル」、「N響広場」、「気ままにクラシック」等、多数のラジオやテレビ番組に出演。2010年からJELA主催「世界の子ども支援」チャリティー事業に積極的に参加し、全国でのコンサートツアーを行っている。
2011年オクタヴィア・レコードよりデビューCDを2枚同時リリース。「イサン・ユンフルート作品集」は『レコード芸術』準特選盤、朝日新聞特選盤に選ばれる。2013年9月に3枚目のCD「東欧の歌-ハンガリー田園幻想曲-」をリリース、『レコード芸術』準特選盤に選ばれる。2016年までに計7枚のCDをリリースしている。
現在、ムラマツレッスンセンター、洗足学園音楽大学講師。
2017年秋には新しいCDを2枚リリース予定。また、カーネギーホールをはじめとした各国のホールにて演奏することが決まっている。
和田淳子 Wada, Junko ダンス
武蔵野美術大学油絵画家卒業後、抽象作品の制作過程から派生したダンスパフォーマンスを始め、以来描くことと踊ることの活動を続けている。身体を画面における筆のように空間に描き、また動く彫刻のような意識を持ってダンス作品を創作する。1980年以来開始している活動はシアターだけでなく、美術館、アートギャラリー、公共の場にまで及ぶ。それらはアブストラクトだが日本の伝統的な芸術の影響も強く、とても個人的なスタイルであるといえる。
主な作品にHa-Naシリーズ(鈴木昭男)Soba Field シリーズ(ロルフ ユリウス)、千鳥シリーズ(ハンスペータークーン)、またサッシャーワルツカンパニーのソロダンサーとしてnoBody, Dialoge シリーズ、Matukaze (細川俊夫作曲)などに出演し、世界各地のシアター、美術館、アデレードフェスティバル、ルーアトレビエンナーレなどの数多くの国際フェスティバルに招聘される。
ドイツのフェローショップ Schloß Solitude(1998-99)への招聘の後,1999年以来ベルリンに在住。
2003-2004年にはドイツ政府のグラントHauptstadtkulturfondsの援助を受けパーフォーマンスシリーズProcess vol. 2 Punkt und Linien Reflection を1年間に渡り展開する。2005年から10年間休止していたペインティングを再開、2014年にはベルリンの美術館 haus am Waldsee, 2017年にはURK Kliniken Berlin にて個展をする。
山本純子 Yamamoto, Junko ピアノ
『音楽を通して世界中の人々に少しでも多くの幸福感を提供したい』をスタンスに持ち、クラッシックミュージックと現代音楽を演奏するピアニスト&パフォーマーとしてヨーロッパを中心に世界各国にて活動中。 クラッシックミュージックや現代音楽のコンサートにおいては本名『山本純子』で演奏し、即興ピアノ演奏を行なう際には芸名『Poppy』を名乗っている。
ロータリー財団(福井北ロータリークラブ)の国際親善奨学生としてドイツに留学。シュトゥットガルト音楽大学ソリストクラス修了。ドイツ国家演奏家資格取得。その後、ケルン音楽大学院にて現代音楽室内楽をペーター・エトヴェシュにアムステルダムにてハーコン・アウスツボー 、パリにてクロード・エルフェに学ぶ。
スペインのクサヴァー・モンサルバージュ国際コンクールにて第3位及び最優秀スペイン近代音楽解釈賞受賞。フェニックス・エヴォリューション・アワード受賞。エクスペリメンタル サウンド、アート&パフォーマンスフェスティバルにて最優秀企画賞を受賞。
バーデンバーデン管弦楽団、ヴュルテンベルク管弦楽団、ピルナ交響楽団やオーケストラ・アンサンブル金沢などの数々のオーケストラと共演。
ストラスブール国際音楽祭、バルトーク国際音楽祭やブラジルの国際現代音楽祭ビエンナーレクリチバ、シヌストーン国際音楽祭、NWU UVS New Music Week国際音楽祭、サンセバスチャンMúsica contemporánea国際音楽祭、Etching国際音楽祭など数々の国際音楽祭に招聘されている。武生国際音楽祭には2001年より連続出演している。
ドイツ国立シュトゥットガルト音楽大学とスイス国立バーゼル音楽大学にて教鞭を執っている他、ブラジルのパラナ連邦大学、アイルランドの国立メイヌース大学と国立コーク大学、南アフリカのヨハネスブルク“ザ・ヴィットウォーターズラント大学“ や ステレンボス大学、ケープタウン大学などに招待され、演奏会やワークショップ、講義を行なっている。
これまでに7枚のCDを録音。クラリネット&ピアノのCDや、Rhan De Saramとのチェロ&ピアノのCDの他、ピアノソロでは『YES』と『Happiness』が2015 にリリースされた。2017年にはレコードレーベルWERGOより室内楽『Stunden Blumen』が発売予定。
ensemble cross.art(アンサンブル クロス.アート)を2008年に結成し、 25カ国約80名のアーティストや作曲家と共に新しい作品を創り続け、絶えず斬新なプロジェクトをプロデュースしている。
オフィシャルホームページ: www.junkoyamamoto.de
オフィシャルブログ: http://junko-yamamoto.blogspot.de
横坂源 Yokosaka, Gen チェロ
桐朋学園女子高等学校(男女共学)、同ソリストディプロマ・コースを経て、シュツットガルト国立音楽大学、並びにフライブルク国立音楽大学で研鑚を積む。
2002年、15歳で全日本ビバホール・チェロコンクール最年少優勝受賞をはじめ、2005年に出光音楽賞、2008年に齋藤秀雄メモリアル基金賞、2010年にミュンヘン国際音楽コンクール第2位、2012年にホテルオークラ音楽賞など多数受賞。室内楽部門では、2009年に全ドイツ学生音楽コンクールで第1位を受賞している。その演奏は「力強く豊かで円熟した音色、高い集中力、何よりも情熱的で生き生きとした演奏」(ドイツ、ハレール・タグブロット紙)など各誌で絶賛されている。
13歳で東京交響楽団とサン=サーンスのチェロ協奏曲を共演したのを皮切りに、多数のオーケストラとソリストとして共演し好評を博し、室内楽奏者としても、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン、東京・春・音楽祭、武生国際音楽祭など多数出演。近年では、シュツットガルト放送交響楽団のメンバーを中心に、日欧で活躍する日本人若手ソリストを加えて結成された室内楽アンサンブル『ルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズ』のメンバーとしても、ドイツ及び日本各地で演奏活動を展開している。
これまでに、鷲尾勝郎、毛利伯郎、ジャン=ギアン・ケラスの各氏に師事。2016年9月、ワーナーミュージック・ジャパンより「J.S.バッハ:ガンバ・ソナタ集」をリリース。
ピエール・ブーレーズ指揮ルツェルンフェスティヴァル・アカデミーに18歳で参加して以来、現代音楽にも強い関心を示している。サントリーホールディングス株式会社所有の1710年 Pietro Giacomo Rogeri 制作のチェロを貸与されている。
作曲ワークショップ講師
特別講師
細川 俊夫 Hosokawa, Toshio
イザベル・ムンドリー Mundry, Isabel
1963年シュリヒテルンに生まれ、西ベルリンで育つ。1983~1991年フランク=ミヒャエル・ベイヤーとゲスタ・ノイヴィルトのもとベルリン芸術大学で作曲を学ぶ。同時にベルリン技術大学で電子音楽、音楽学、芸術史・哲学を学ぶ。1986~1993年ベルリンの教会音楽学校とベルリン芸術大学で作曲とアナリーゼの講師を務める。1991~1994年フランクフルトでハンス・つぇんだーにさらに作曲を学ぶ。1992~1994年芸術と市の奨学金を獲得してパリに滞在し、その後IRCAMにおいて情報技術と作曲のコースを受ける。1994~1996年ウィーンにてフリーランスの作曲家として活動する。1996年からフランクフルト音楽大学の作曲科教授就任。1997年の日本の秋吉台音楽祭で作曲講師を務める。2001ねんエルンスト・フォン・ジーメンス財団のアドバンスメント賞受賞。2002、2003年ベルリン科学大学の特別研究員になる。2011年からミュンヘン大学の作曲科教授。
イザベル・ムンドリーはベルリン州議会上院の奨学金、ベルリン作曲賞、ボリス・ブラヒャー賞、シュナイダー・ショット賞、ブソーニ賞、ハインリッヒ・ストロベル基金の奨学金、クラニッヒシュタイン音楽賞、イングリッド・ツー・ゾルムス財団のVRリージング賞など、数多くの賞や助成金を獲得している。
アシスタント講師
金子 仁美 Kaneko, Hitomi
東京生まれ。桐朋学園大学研究科在籍中にフランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院作曲科に留学。三善晃、ジェラール・グリゼイの各氏に師事。日仏現代作曲コンク-ル第1位、日本音楽コンクール作曲部門(管弦楽)第1位、E.ナカミチ賞、第9回村松賞など受賞。IRCAM(フランス国立音楽音響研究所)、NHK電子音楽スタジオ等で作品制作。2011-12年、文化庁芸術家在外研修員、パリ第4大学(パリ・ソルボンヌ)招聘研究員として研究。主要作品は全音楽譜出版社より出版、作品集CDはFontec社より発売されている。作曲活動と並行して、桐朋学園大学、東京藝術大学で後進の指導にも当たっている。
ジョン・アイルワード Aylward, John
ジョン・アイルワードについて、ボストン・グローブ誌は「幅広い知的関心を持つ作曲家であり、潤沢さ、繊細さ、そして深さを兼ね備えた内容の音楽を創り出すことができる」と評した。プラトンからトーマス・マンまでの古今の文学作品ともリンクし、同時にアメリカ南西部の砂漠地帯で過ごした体験にも大きな影響を受けたその音楽は、継承される時間概念や土着文化からシュールレアリスム、印象主義、ポストモダニズムなどを包括するものになっている。
作品は世界各地の世界各地の様々なアンサンブルやソリストにより上演されている。また自身のアンサンブルであるECCEにおいても、大規模プロジェクトの実現に向けて様々な実験を行っているほか、エッチング現代音楽祭のディレクター兼ピアニストとして、委嘱・上演活動を通じあらゆる種類の現代音楽を支援している。
アメリカ芸術文学アカデミー、ハーバード大学ラドクリフ研究所、フルブライト基金、DAADなどの各種奨学生として評価されるほか、現代音楽国際協会で一位を獲得。現在はアメリカ合衆国のマサチューセッツ州ケンブリッジに在住し、クラーク大学の作曲科准教授を務める。
特別ゲスト
ラインハルト・マイヤー=カルクス Meyer=Kalkus, Reinhart
柿木伸之 Kakigi, Nobuyuki
招待作曲家
ヨハナン・ケンドラー Chendler, Yohanan
イスラエルのエルサレム出身の作曲家兼ヴァイオリニスト。エルサレム音楽舞踏アカデミーにおいてマルク・コピトマンの元で学び学位を取得し、アメリカ=イスラエル文化基金の奨学金を受ける。ブランダイス大学において作曲・理論の博士号を取得。またアスペン音楽祭においてゲオルゲ・ソンタキスに、シエナのアカデミア・チギアーナにおいてアツィオ・コルギにそれぞれ師事。
その作品はイスラエル、ヨーロッパ各地、アメリカ、日本において、メイター室内楽団、イスラエル室内楽プロジェクト、アリエル四重奏団、ヤロン・コールベルグ、リディアン四重奏団、ICE、ECCEなどの手で上演されている。提携出版社はBerben Musical EditionsおよびLucian Badian Edition。クラスター・アソシエーション、ミケーレ・ピッタルーガ作曲コンクール、マルク・コピトマン作曲コンクール、サンフランシスコ州立大学作曲コンクールで受賞。また、ヴァイオリニストとしても現代音楽の様々な室内楽や独奏作品の世界初演を経験してきた。
2014年以降は日本に在住し、横浜現代アンサンブルのディレクター兼ヴァイオリニストとして活動している。
ディラン・ラルデリ Lardelli, Dylan
ニュージーランドのウェリントン出身。ヴィクトリア大学においてギター演奏・作曲法で学位を取得。ヴェネツィアでステファノ・ベロンに師事し、DAAD奨学生としてドイツのリューベック音楽大学でディーター・マックの元でも学ぶ。2016年にはトーキョー・ワンダーサイトの芸術研究員として日本の伝統楽器について研鑽を重ねた。
その作品は世界各地において、ルーカス・ヴィス、ニュージーランド交響楽団、アンサンブル・ボルテックス、鈴木俊哉、アンサンブル・モデルンなどにおいて上演されているほか、アムステルダム・ガウデアームス音楽週間、ダルムシュタット現代音楽祭、ニュージーランド芸術祭、ベンディゴ国際実験音楽祭などでも取り上げられてきた。ギター奏者としては、ニュージーランド交響楽団、ストロマ現代音楽アンサンブル、175イースト・ニューミュージックアンサンブルなどの世界各地の音楽家と共演し、ニュージーランド出身ンの作曲家たちの作品を数多く録音・初演している。現在はオーストラリアのシドニー在住。
稲森安太己 Inamori, Yasutaki
1978年3月14日東京生まれ。東京学芸大学にて作曲を山内雅弘氏に、ケルン音楽大学にて作曲をミヒャエル・バイル、ヨハネス・シェルホルンの両氏に師事。2009年東京学芸大学大学院修了、2011年ケルン音楽大学コンツェルトエグザメン課程修了(器楽作曲)、2013年同大学大学院修了(電子音楽作曲)。作品は西ドイツ放送交響楽団、シュトゥットガルト放送交響楽団、ギュルツェニヒ管弦楽団、ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団、ヴュルツブルク・フィルハーモニー管弦楽団、新日本フィルハーモニー管弦楽団、東京佼成ウインドオーケストラ、ランスタン・ドネ、アンサンブル・ハントウェルク、アンサンブル・プロトン、バーバラ・マウラー、カリン・レヴァイン、カミラ・ホイテンガ等の団体や演奏家によって、これまでドイツ、日本、イタリア、アメリカ、ベルギー、メキシコ、フィンランド等の国で演奏されている。2007年日本音楽コンクール第1位、2011年ベルント・アロイス・ツィンマーマン奨学金賞、2016年コンポライズ作曲賞。現在デトモルト在住、ケルン音楽大学非常勤講師。
中堀海都 Nakahori, Kaito
1989年9月14日千葉県浦安市生まれ。武満徹の音楽に感銘を受け、14歳より独学で作曲を始める。東邦音楽大学作曲科を首席で卒業後、奨学金給費生としてサンフランシスコ音楽院作曲科修士課程修了。以降ニューヨークに拠点を移し、世界各地で作品を発表する。東洋と西洋の音楽をミックスした、時間感覚と拍子を感じさせない作風は、新しい音楽のあり方を提示している。
ソプラノと室内楽のための《Zero》でブライアン・M・イスラエル賞(2016)を受賞するなど多数に入選。作品はフランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団、Avanti! Chamber Orchestra、Ensemble Dal Niente、JACK Quartet、高橋アキ、木村まり、宮田まゆみ、鈴木俊哉、Mani-Fest、統営国際音楽祭(韓国)、ボストン古楽音楽祭、ヌオーヴォ・コンソナンツァによって演奏されている。2015年にはアメリカで個展演奏会をニューヨークの国際連合本部にて開き成功を収めた。また指揮者としても活動をしている。
国内外でのマスタークラス、ワークショップ、講演は好評を得ているほか、2016年音楽を担当した黄インイク監督映画「海の彼方」が、台北映画賞を始めとする多数の映画祭にノミネートされた。自らも映画祭等のイベントを芸術監督として監修するなどしている。