管楽器

マリオ・カーロリ
Mario CAROLI
(フルート)

イタリア出身。こんにち最も高い評価を受ける演奏家の一人に数えられるイタリア出身のフルート奏者であり、同時に哲学博士号を有する。14歳の時よりアンナマリア・モリーニとマヌエラ・ヴィースラーより指導を受け、若干22歳にして名高いダルムシュタット・クラーニッヒシュタイン賞を受賞。ロンドン・フィルハーモニー交響楽団、フランス放送フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、ベルギー国立交響楽団、南西ドイツ放送交響楽団、西ドイツ放送交響楽団など、世界中のオーケストラとも共演している。多くの現代作曲家が彼のために独奏曲および協奏曲を作曲しており、クラシック曲から最も難解な現代曲までを表現力豊かに演奏することができる、世界でも数少ない音楽家である。これまでの40枚以上のCDを収録しており、それらは世界的に高く評価されている。現在はフランスのストラスブール音楽大学および居住地であるスイスのルガーノ音楽大学で指導にあたっている。

©Akira Muto

上野由恵
UENO
Yoshie(フルート)

東京藝術大学を首席卒業。同大学院修士課程修了。第76回日本音楽コンクール第1位、岩谷賞(聴衆賞)、加藤賞、E・ナカミチ賞。第2回東京音楽コンクール第1位。第15回日本木管コンクール第1位、聴衆賞。2018年S&Rワシントン賞受賞。ソリストとして、チェコフィル室内管、読売日響、東京都響、新日本フィル、東響、東京フィル、神奈川フィル、名古屋フィル、セントラル愛知響、京都市交響楽団、関西フィル等と共演。また、室内楽においても、ベルリンフィル首席奏者によるカルテット、チェコフィル六重奏団等と共演。その他、ドイツ、オーストリア、フランス、ロシア、アメリカ、韓国、中国、台湾にて招聘演奏。2005年と2016年には皇居内にて御前演奏の栄に浴す。これまでにオクタヴィア・レコード等より12枚のCDをリリースし、それぞれ『レコード芸術誌』特選盤、朝日新聞特選盤等に選ばれる。2016年はアメリカを拠点とし、ワシントンでのソロリサイタルやカーネギーホールなど各都市で公演を重ねる。2017年にはフランスに移り、演奏活動を行う。www.yoshieueno.com

©yOU

上田希
UEDA  Nozomi
(クラリネット)

12歳でクラリネットを始める。大阪音楽大学を経て渡米、ジュリアード音楽院にて修士課程修了。第68回日本音楽コンクールクラリネット部門第1位入賞し本格的に演奏活動を開始。その後も、第2回カール・ニールセン国際クラリネットコンクールディプロマ賞、第5回松方ホール音楽賞大賞等、多くの音楽賞を受賞している。2023年西村朗の『三重協奏曲《胡蝶夢》』の世界初演を務めるなど、ソリストとして活動を展開する一方、2001年7月に結成された現代音楽演奏団体 next mushroom promotion のメンバーとして活動を続け、現代音楽の分野でも高い評価を得ている。2006年には、サントリー音楽財団より佐治敬三賞受賞。2015年より新たに結成したアンサンブル九条山においても、2019年度音楽クリティック・クラブ賞奨励賞、令和元年度大阪文化祭賞奨励賞を受賞。バルトーク音楽祭(ハンガリー)、大邱国際現代音楽祭(韓国)、セルバンティーノ音楽祭(メキシコ)、サントリーサマーフェスティバル(東京)、ヴェネツィア・ビエンナーレ(イタリア)、スタンフォード大学(アメリカ)等、国内外から招聘されている。現在、大阪音楽大学、京都市立芸術大学、同志社女子大学の非常勤講師、ならびに、神戸市室内管弦楽団、いずみシンフォニエッタ大阪、アンサンブル九条山のメンバーも務める。
個人サイト:www.nozomiueda.com

篠原拓也
SHINOHARA Takuya(オーボエ)

東京音楽大学音楽学部を首席で卒業。在学中、特待奨学生に選ばれる。
2011年、第9回東京音楽コンクール木管部門第2位。2013年、東京文化会館主催「モーニングコンサート」に出演。2015年、音楽サロン”ドレミファクトリー”にて初リサイタルを開催。2016年、第22回シュガーホールオーディションにてオーボエ初のグランプリを受賞。2021年、東京文化会館主催「4館連携アフタヌーンコンサート」に出演。
これまでに小澤征爾音楽塾オーケストラプロジェクトⅡ、オペラプロジェクトⅩⅡ、XIII、XⅣ、サイトウキネンフェスティバルin松本「子どものための音楽会」「青少年のためのオペラ」、東京文化会館とニューヨークジャパンソサエティとの共同企画であるオペラ「Four Nights of Dream」のニューヨーク公演、並びに日本初演等に参加。日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、富士山静岡交響楽団等とモーツァルトのオーボエ協奏曲を共演。オーボエを姫野徹、荒絵理子、宮本文昭の各氏に師事。
オーケストラでの活動のほかオーボエソロ、室内楽やブラスバンドとの共演、企業CMのレコーディングなど幅広い演奏活動を行っている。
現在、富士山静岡交響楽団首席オーボエ奏者。

©︎Taira Tairadate

太田妃佳里
OTA Hikari
(オーボエ)

北海道帯広市出身。3歳よりピアノ、12歳よりオーボエを始める。高校卒業後東京に進学し、武蔵野音楽大学ヴィルトゥオーソ学科卒業。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程修了。武蔵野音楽大学3年次在学中には武蔵野音楽大学管弦楽団とソリストとして協演するほか、選抜学生によるニュー・ストリーム・コンサート、卒業演奏会に出演。2018年、第1回JOAオーボエコンクール(日本オーボエ協会主催)第2位受賞。ミュージック・マスターズ・コース・ジャパン2018修了。2019年8月〜2020年1月には京都市交響楽団の契約団員を務め、現在は各地のオーケストラの公演に客演奏者として参加するほか、ソロや木管五重奏などの室内楽においても精力的に演奏活動を行っている。

羽生尚代
HANYU Hisayo
(ファゴット)

相愛大学音楽学部卒業、音楽専攻科修了。2003年〜2014年、相愛大学オーケストラ要員として活動する中、2008年に相愛学園創立120周年記念ヨーロッパ公演、2010年に中国瀋陽公演に出演。2003年より、大野市教育委員会後援「木のぬくもりぬくぬくコンサート」「楓のポッポ・ファゴット・コンサート」を定期的に開催し継続中。後進の指導にも取り組んでいる。現在、日本クラシック音楽コンクール審査員、大阪ドルチェ・ミュージック・アカデミー講師、「Duo ¨kiitos 〃」メンバー、「Lucky Kulia 134」主宰。

©︎ HIJIKA

大石将紀
OISHI  Masanori
(サクソフォン)

サクソフォン奏者としてクラシック音楽、特に現代音楽のジャンルで活躍し、これまでに数々の日本初演を手がける。東京藝術大学卒業、同大学大学院修了後、03年に渡仏し、パリ国立高等音楽院に入学。サクソフォン科、室内楽科、即興演奏科を全て最優秀の成績で卒業後、08年帰国。その後は国内を初め、フランス、スペイン、イタリアなどヨーロッパや台湾などアジアにおいて音楽祭の出演やリサイタルを開催、また音楽大学等でマスタークラスを行なう。その他にもラジオ、テレビ出演、TVCM録音、(一財)地域創造の支援アーティストとして全国でアウトリーチを展開するなど幅広く活動中。14年所属するグループ「東京現音計画」で第13回佐治敬三賞、20年2枚目のアルバム「SMOKE」で令和元年度文化庁芸術祭優秀賞受賞。現在大阪音楽大学特任准教授、東京藝術大学、洗足学園音楽大学講師、エリザベト音楽大学特別講師として後進の指導にも当たる。
www.m-oishi.com

© Guido Grugnola

鈴木俊哉
SUZUKI  Tosiya
(リコーダー)

アムステルダム音楽院卒業。リコーダーを花岡和生、W.ファン・ハウヴェに師事。リコーダーの可能性と技術の開拓に 取り組む。L.コーリ、B.ファーニホウ、F.フィリディ、L.フランチェスコーニ、F.ガルデッラ、後藤英、原田敬子、細川俊夫、伊藤弘之、野平一郎、H.パラデス、D.ロタル、S.シャリーノ、湯浅譲二といった作曲家たちと共同作業をおこない、彼等の作品を初演す る。ウィーンモデルン、チューリッヒ新音楽の日、ガウデアムス(Amsterdam)、ダルムシュタット、ISCM世界音楽の日々(‘95,’00,’01,’02)、秋吉台、パリの秋、武生、ロワイヨモン(Voix Nouvelles)、コンポージアム、ヨーロッパ・アジア国際現代音楽祭(Kazan)、クランクシュプーレン(Schwaz)、トンヨン、フェスティバル・ア・テンポ(Caracas)、メルボルンR.C.オープニングフェスティバル、ルーマニア国際現代音楽祭、アジアーゴ音楽祭、サントリーサマーフェスティバル、中国-アジア音楽週間(南寧)、ニュージーランド・フェスティバル(Wellington)、Etching Festival(Auvillar,France)、Melos-Ethos (Bratislava)、Sound Bridge (マレーシア) 等の音楽祭にソリストとして参加。ヨーロッパ、アメリカ、アジア各地で現代奏法に関するワーク ショップやリサイタルを行い、アムステルダム音楽院、ウィーン国立音楽大学、ニュルンベルグ音楽大学、アラゴン高等音楽院等でゲスト講師として教える。’02年のダルムシュタット夏期講習会講師。東京都交響楽団、セントラル愛知交響楽団等と共演。また、京都府教育委員会の派遣講師「夢大使」として子供たちにもリコーダーを教え、京都府の各小学校だけでなく、国内や台湾の小中学校でも教える。ソロCD 「Tosiya Suzuki Recorder Recital」はドイツの音楽ジャーナル、音楽と美学協会よりMusic & Ästhetik Interpretationsprize 2003を受賞。他に、名古屋市民芸術祭賞、ダルムシュタット奨学生賞、クラーニッヒシュタイナー音楽賞、第24回中島健蔵音楽賞、第1回創造する伝統賞、第14回佐治敬三賞を受賞。エリザベト音楽大学特別講師。
www.tosiyasuzuki.com/

田嶋直士
TAJIMA  Tadashi
(尺八)

日本を代表する国際的尺八演奏家。直簫流を創設し独自の活動を展開する。東京・大阪に教授所。年二回の東京・大阪での本格的リサイタル(通算78回)の他、各地でリサイタル・コンサート活動。400ケ所を越す尺八本曲全国行脚演奏。海外25ケ国で公演。ザルツブルグ国際音楽際・バッハ国際音楽際の他、世界の音楽際より数々の招待を受ける。1990年・2007年・2018年文化庁芸術際賞受賞。バッハ国際音楽際でソリストとして細川俊夫作曲の協奏曲「VoyageX」を世界初演、絶賛される。尺八本曲を表現の中心に置き活動を続けているが、他のジャンル、現代音楽に至るまで共通するものを感じ、それによりさらに尺八本曲が深まって行く事を強く実感している。数々のジャンルの芸術家と共演、一般に抱かれている先入観を大きく覆えし、尺八の持つ表現力の大きさ、対応の多様性を示し、いずれの場合に置いても成功させ高い評価を得ている。

西谷良彦
NISHITANI Yoshihiko
(トランペット)

フランス国立リヨン地方音楽院トランペット科修了。京都フィルハーモニー室内合奏団トランペット奏者を経て、現在一般社団法人アマービレフィルハーモニー管弦楽団トランペット奏者。2015年、トリオ「SURPR!S」でCD「道化芝居の為の音楽」をラクティジャパンよりリリース。2016年、ハイドン作曲「トランペット協奏曲」を京都フィルハーモニー室内合奏団と共演。ブラスアンサンブル・ブリオン(金管五重奏) トランペット奏者。関西トランペット協会常任理事。

滝村洋子
TAKIMURA Hiroko
(トランペット)

大阪音楽大学音楽学部器楽科卒業。トランペットを竹森健二、早坂宏明、室内楽を木村寛仁に師事。関西圏のオーケストラへの客演奏者としての出演や、室内楽、国際音楽祭、録音など多数出演、後進の指導も行う。ウィンドカンパニー 、ブラスアンサンブル・ブリオン、大阪コンサートブラスの各メンバー。大阪音楽大学演奏員。ドルチェ・ミュージック・アカデミー講師。奈良県立高円高等学校音楽科非常勤講師。関西トランペット協会常任理事。

永井孝治
NAGAI Koji(ホルン)

ESA音楽学院を卒業後、渡仏。フランス国立リヨン地方音楽院を最優秀の成績で修了。ディプロムと金メダルを獲得。帰国後、大阪市消防音楽隊ホルン奏者を経て、現在は、ブラスアンサンブルブリオン、ブラスパラダイス大阪の各メンバーとして活動している。これまでにホルンを、池田重一、中西順、五味渕友敬、ジョエル・ニコ 各氏に師事。室内楽をマーク・デセニエ氏に師事。アンドレ・キャザレ、ジェローム・ルイヤー、フランク・ロイド 各氏のマスタークラスを受講。ESA音楽学院非常勤講師。尼崎双星高校音楽類型非常勤講師。

竹本裕一
TAKEMOTO Yuichi
(トロンボーン)

岡山県出身。16歳よりトロンボーンを故 谷口 一夫氏に師事。2000年に渡仏し、フランス国立パリ地方音楽院にてジャック・モージェ氏に師事。同音楽院でサクバットも学ぶ。ニース国際音楽アカデミー(仏)やガルガーノ国際音楽アカデミア(伊)にて研鑽を積む。イタリアでは優秀受講生として演奏会のソリストに抜擢される。レオポルド・ベラン国際音楽コンクール1等賞受賞。第6回関西トロンボーン協会ワークショップコンクールカルテット部門第2位。これまでに国内やヨーロッパのオーケストラなどで演奏。2003年に兵庫県にてリサイタルを開催。以後、各地でソロのコンサートを開催。2015年には朴守賢作曲の「Flow Composition Ⅰ」を世界初演。2022年にはヴァーゲンザイル作曲のトロンボーン協奏曲をオーケストラ・アンサンブル神戸と共演。その他、各地のスクールバンドなどともソリストとして多く共演。室内楽の分野でもブラスアンサンブル・ブリオンのメンバーとして2000年の結成以来、各地でコンサートや講習会を開催。演奏活動の他、奈良県立高円芸術高校の非常勤講師を2022年度末まで勤め、2023年度よりおかやま山陽高校音楽コースの専任講師に就任。豊中市消防音楽隊合奏常任講師、箕面市青少年吹奏楽団音楽監督 兼 常任指揮者。

山口真理子
YAMAGUCHI Mariko
(チューバ)

同志社女子大学学芸学部音楽学科卒業。同大学卒業演奏会に出演。テューバを西田和久、故唐川集三の両氏に師事。現在、フリーランスとして関西のオーケストラ等に客演する傍ら小学生から大学生のパートレッスン、社会人の個人レッスンに携わる。ブラスアンサンブル”ブリオン”、ウインドアンサンブル奏、ビストロユーフォニアNara、Euphonium&Tuba Quartet 心色 Koco-iro、  Euphonium&Tuba&Piano″Comodo″各メンバー。おかやま山陽高等学校、大阪成蹊大学、各非常勤講師