声楽

イルゼ・エーレンス 
Ilse EERENS(ソプラノ)

ベルギー出身。14歳の時にレメンス・インスティテュートで声楽を始める。2002年にオランダのニューオペラ・アカデミーに入学し、ヤード・ファン・ネスに師事。同校の学士号・修士号を取得する。
アン・デア・ウィーン劇場を中心にソプラノ歌手として精力的に活動を行い、ドニゼッティ「エリザベッタ」(マチルダ)を皮切りに、インスラ・オーケストラと共にヨーロッパ各地の歌劇場を巡ったモーツァルト「ルチオ・シラ」(チェリア)、18世紀オーケストラとの共演による「フィガロの結婚」(スザンナ)、フィリップ・へレヴェッヘ、シャンゼリゼ・オーケストラとの共演によるヨーロッパツアーでのブラームス「ドイツレクイエム」などに出演。また、細川俊夫「嵐のために」の東京、ルクセンブルク、ベルリンでの世界初演にも参加し、東京都交響楽団と共演する。近年ではオーストリアの作曲家グルーバ―の新作オペラ「ウィーンの森の物語」で主役であるマリアンヌ役を好演した。
高い評価を受けるコンサート歌手であり、ミュンヘン放送交響楽団、オランダ交響楽団、リール国立交響楽団、ブリュッセル交響楽団、ポルトガル交響楽団などの一流オーケストラと多数共演する。バッハの各受難曲、オラトリオ、カンタータ、ヘンデルの「メサイア」、フォーレの「レクエム」など、レパートリーの幅も広い。フィリップ・へレヴェッヘと共演したドヴォルザーク「レクイエム」「スターバト・マーテル」は2013年7月にグラモフォン・マガジンにおいて「レコード・オブ・ザ・マンス」を受賞した。

 

小林 あすき 
KOBAYASHI Asuki
(アルト)

大阪音楽大学音楽学部声楽専攻卒業。オペラ「森は生きている」女官長・オオカミ・8月でびわ湖ホールオペラデビュー。「コジ・ファン・トゥッテ」ドラベッラ、「泣いた赤鬼」妖精、「三文オペラ」ベティー、「子供と魔法」中国風ティーカップ、「ポッペアの戴冠」オットーネ、「ラインの黄金」フロスヒルデ、エルダ、「魔笛」クナーベII、Ⅲ、「ルサルカ」木の精Ⅲ、「カルメン」メルセデス等を務める。宗教曲では、ヘンデル『メサイア』、『主は言われた』、モーツァルト『ミサプレヴィス ト長調』、ヴィヴァルディ『マニフィカト』、ゼレンカ『レクイエムニ短調』、ベートーヴェン「第九」、バッハ『クリスマスオラトリオ 』、『ヨハネ受難曲』、等のソリストを務める。びわ湖ホール声楽アンサンブル卒団後、ハンブルク、ボローニャで研鑽を積む。現在、びわ湖ホール声楽アンサンブルソロ登録メンバー、バッハ・コレギウム・ジャパンメンバー。

 

©Astrid Ackermann /Bayerischer Rundfunk

髙木 太郎
TAGAGI Taro(テノール)

東京藝術大学音楽学部声楽科卒業、同大学院修士課程修了。その後国際ロータリー財団奨学生としてザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学に留学、同大学院リート・オラトリオ科を修了。 声楽を河合武彰、原田茂夫、多田羅迪夫、バーバラ・ボニー、モニカ・レンツ、ベラ・ミュラーの各氏に、歌曲解釈をブレダ・ザコトニック氏に師事。 2012年より活動の拠点をドイツ・ミュンヘンに移しChor des Bayerischen Rundfunks(バイエルン放送合唱団)の専属テノールを務めており、現在は芸術顧問補佐も兼務している。ルネッサンスから現代音楽までの広いレパートリーを持ち、これまでに数多くの演奏会・オペラ及び音楽祭―ーザルツブルク音楽祭、ザルツブルクイースター音楽祭、 ザルツブルク聖霊降臨音楽祭、チロル・イースター音楽祭、スペイン・クエンカ国際音楽祭、バイエルン国立歌劇場、ザルツブルク州立歌劇場、国際バッハ週間、小澤征爾音楽塾、サイトウキネン・オーケストラ、バッハ・コレギウム・ジャパン、ザルツブルク・バッハ協会、SWR-Vokalensemble(ドイツ南西放送声楽アンサンブル)、WDR-Chor(西ドイツ放送合唱団)ーー等に出演。 またモーツァルトが作品を献呈し自ら演奏していたザルツブルグ大聖堂や聖ペーター教会をはじめとするヨーロッパ各地の教会でのコンサートやミサにソリストとして出演している。 所属先のバイエルン放送交響楽団やミュンヘン放送管弦楽団の定期演奏会や録音でもソロを務めている他、現代曲の分野においても広く活躍している。…その一方で、ミュンヘンという「ビールの本場」である地の利を活かし、世界中のビール研究にも日々勤しんでいる。
ブログ:今日のビール、またはあるテノールの備忘録 http://kyounobeer.blog137.fc2.com/
ドイツ在住。好きな食べ物はからあげ、嫌いな食べ物はしいたけ。

 

山下哲弘
YAMASHITA Tetsuhiro
(バリトン)

福井県越前市(旧武生市)出身。大阪芸術大学卒業。卒業時に音楽学科賞受賞。
また同大学院博士課程(前期)修了。その後、渡墺。ウィーン国立音楽大学オペラ科にて研鑽を積んだ後、声楽専攻科を最優秀で卒業。その後、ウィーン各地の音楽院にてドイツ歌曲・オラトリオを専攻し、最優秀で卒業。
第59回福井県音楽コンクール知事賞受賞。
第9回日本演奏家コンクール第二位受賞(一位無し)。
第61回全日本学生音楽コンクール大阪大会入選。
第36回福井県新人演奏会 歴代最高得点にて合格。
声楽を高木真里子、櫻井直樹、三原剛、Ralf Döring、Peter Edelmann、Silvia Saavedra Edelmannの各氏に、オペラ科では演出・音楽指導をReto Nickler、Ivan Parik、Manfred Schiebelの各氏に、ドイツ歌曲をWalter Moore氏に師事。2018年よりアーノルドシェーンベルク合唱団在籍。アン・デァ・ウィーン劇場、楽友協会、コンツェルトハウス・ウィーンを主として、ウィーン内外で活動している。