HOSOKAWA Toshio (Music Director, Composer)

1955年広島生まれ。 1976年から11年間ベルリン芸術大学で尹伊桑に、フライブルク音楽大学でK. フーバーに作曲を師事。 80年ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習に初めて参加、作品を発表する。 以降、ヨーロッパと日本を中心に、作曲活動を展開。 日本を代表する作曲家として、欧米の主要なオーケストラ、音楽祭、オペラ劇場などから次々と委嘱を受け、国際的に高い評価を得ている。 作品は、大野和士、準・メルクル、シルヴァン・カンブルラン、ケント・ナガノ、サイモン・ラトル、ロビン・ティチアーティ、パーヴォ・ヤルビなど、世界一流の指揮者たちによって初演され、その多くはレパートリーとして演奏され続けている。 2004年にオペラ「班女」がエクサン・プロヴァンス音楽祭、2011年にオペラ『松風』がモネ劇場、16年にオペラ『海、静かな海』 がハンブルクで、17年にオペラ『二人静』がパリで、18年にはオペラ『地震・夢』がシュトゥットガルトで初演。 いずれも大きな注目を集めるとともに、高い評価を受けた。 2000年ルツェルン音楽祭、2013年ザルツブルク音楽祭のテーマ作曲家として多くの作品が演奏された。 01年にドイツ・ベルリンの芸術アカデミー会員に選ばれる。 06/07年および08/09年、ベルリン高等研究所からフェロー(特別研究員)として招待され、ベルリンに滞在。 12年にはドイツ・バイエルン芸術アカデミーの会員に選出。 12年に紫綬褒章、18年度国際交流基金賞、21年ゲーテ・メダル受賞。 現在、武生国際音楽祭音楽監督、東京音楽大学およびエリザベト音楽大学客員教授。 20年から広島交響楽団、22/23年チューリッヒ、トーンハレオーケストラのコンポーザー・イン・レジデンス。 23年ベルリンフィル、ルツェルン交響楽団、読売日本交響楽団共同委嘱、ヴァイオリン協奏曲「祈る人」が樫本大進独奏によって世界初演された。